山口叩きの中で、山口や佐藤優が橋下のやり口をマッカーシズム呼ばわりしていることに対してネガティブに反応している人々がいるけど、その中でマッカーシーとマッカーサーを混同している人がいて苦笑してしまった(残念なのでリンクは貼らない)。
といっても私もマッカーシズムについて大したことを知っているわけではないのだけど。それでググってみたらいきなり躓いてしまった。日本語のwikipediaによると
マッカーシー主義(McCarthyism) とは、1950年2月にアメリカ合衆国上院で、共和党議員のジョセフ・レイモンド・マッカーシーが、現在では「205人の共産主義者が国務省職員として勤務している」と告発したと伝えられる演説を契機に、ハリウッド映画界などをも巻き込んで大規模な「赤狩り」に発展した事件。
へぇ、事件の名前なんですか。それは妙だなと思って*1、英語版を見てみたらこうなっていた。
McCarthyism is the practice of making accusations of disloyalty, subversion, or treason without proper regard for evidence.
どう考えても、この説明だと事件の名前ではないような。まぁ細かいことですけどね。
赤狩りといえば、最近イーストウッドの映画『J,エドガー』が上映中ですね。あの映画だとフーバーはマッカーシーを小者扱いしていましたが。ところで、このタイトルはどういう意味が込められているんでしょう。パンフレットにある芝山幹郎のコメントによると、公人ではなく私人としてのフーバーに焦点を当てるためだという。そうなのかもしれないけど、他の可能性を潰さないで断言されると何となくイラっとくるんですよね。例えば、「ニクソン」なら常識的に考えて当てはまるのは一人しかいないけど、「フーバー」なら二人いるとか、そういう説明がすぐに思いつくけれど。
*1:「事件event」と言うにしては長期間にわたっているという意味ではなく。