Skinerrian's blog

論理学・哲学・科学史・社会学などに興味があるので、その方面のことを書きます。更新は不定期。

漱石と近世哲学

夏目漱石が哲学に造詣深かったという話はちょくちょく耳にするが、実際、小説の中でも博覧強記っぷりを披露してる。最近知った箇所を二つほど紹介してみる。

『三四郎』の冒頭で三四郎が鞄の中から「読んでも解らないベーコンの論文集」を取り出して読むというシーンがある*1。この「論文集」は『随想集』のことだろうか?

吾輩は猫である』にはデカルトへの言及がある*2

 デカルトは「余は思考す、故に余は存在す」という三つ子にでも分るような真理を考え出すのに十何年か懸ったそうだ。

引用先のサイトによれば、「漱石が『吾輩は猫である』を出した時点で、デカルトの『方法序説』訳は1冊、前年の1904年(明治37年)に出版された桑木厳翼訳(『デカルト(世界哲學文庫 第一篇)』に含む)だけであった。あるいは、漱石はロンドンで英語版を読んでいたのだろうか?」

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*1:ベーコン『随想集』(中公クラシックス)解説

*2:夏目漱石のデカルト理解 - デカルトの重箱