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Skinerrian's blog

論理学・哲学・科学史・社会学などに興味があるので、その方面のことを書きます。更新は不定期。

クサンティッペ

哲学

悪妻として名高いクサンティッペにまつわるエピソードとして、次の話はよく知られている。

初めのうちはがみがみと小言を言っていたが、のちには彼に水をぶっかけさえしたクサンティッペに対して、彼はこう応じた。「ほうら、言っていたではないか。クサンティッペがゴロゴロと鳴り出したら、雨を降らせるぞと。」*1

このエピソードは中世の人々にとってもお馴染みの話だったようで。例えば、アベラールの「厄災の記」にはこうある。

あるとき彼は、階上からクサンティッペがとめどもなく罵言を浴びせるのをじっと我慢していたが、その上汚い水をかけられると、ただ頭を拭いて、「こういう雷の後では一雨くるのはわかっていたよ」とつぶやいてそれに答えただけだった*2。 

アベラールは、この箇所をヒエロニムスの『ヨウィニアヌスに反駁する』第1巻から引用しているそうだ。そんな文献知らんがな…。

*1:ディオゲネス・ラエルティオス『哲学者列伝』上p.147

*2:『アベラールとエロイーズ 愛の往復書簡』p.37