調べてみたら色々わかったので、補足してみる。
- ケーガンによる件の表現の元ネタは、ジョン・グレイ(政治学者ではない)という作家の"Men are from Mars and women are from venus"という本(邦訳:『ベスト・パートナーになるために』)だという。
- "Mars"が戦争の象徴ということは常識。"marshall"といった表現にもみてとれる。
- この場合の"from"という語は、空間的な場所に関係しているのではなく、根拠basisに関係している。イミフな行動をとった相手に対して、"Where are you coming from?"と言った場合、文字通りに出身地をたずねているのではなく、どういう理由でそれをやったのかを問いただす。
以上を踏まえると、やはり"Mars"と"Venus"を「火星」「金星」と訳している段階で誤訳と断じていいのではないかと思った。