電卓が登場したことで、計算尺は廃れてしまった。だから、若い世代はそもそも計算尺の存在すら知らない…。最近まで私もそうだった。あるゲームとアニメに出会うまでは。
まず、≪FF12≫には計算尺という武器のカテゴリーがある。詳しくは以下のサイトをご覧いただきたい。
まぁかなりシュールな武器で、毒とか暗闇などのネガティブな追加効果ではなくプロテスとかヘイストなど、本来味方につかう補助魔法と同じ追加効果がある。いったいこんな武器をどう使えばいいのか、と途方にくれたものだった。回避率が高いので、終盤のレベル上げで使ったくらいだった…。
しかし、≪FF12≫のときは、「計算尺」という名称に注意を払っていなかった。注意するようになったのは、最近、≪風立ちぬ≫を見てから。主人公が定規らしき何かを携帯しているのが気になって、それから少し調べ始めたのだった。
計算尺が開発されたのは、たぶん16世紀後半くらい*1。かのガリレオは、給料の安い大学教授時代に、副業として家庭教師などをしていたのだが、そのときに、計算尺とその説明書を自分で作って、学生に売りつけていたという話もある。
私もその計算尺というものに触れてみたいと思ったので、つい注文してしまった。
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≪風立ちぬ≫の計算尺とはちがって、円形だけど。まぁ原理的には似たようなものだと思う。しかし、使い方に慣れないと本当に扱いが面倒で、しばらく遊んだ後は投げてしまった…。
*1:対数が発見されたのは、17世紀初頭