Skinerrian's blog

論理学・哲学・科学史・社会学などに興味があるので、その方面のことを書きます。更新は不定期。

確証バイアス

ウェイソンの選択課題とか確証バイアスについて、少しばかり調べものをした。ウェイソンの選択課題については

サーベイが(割と専門的なので理解が及ばなかったところもあったが)参考になった。サーベイ対象が96年までと限定されているけど、これ以後のサーベイもあるのかな。

確証バイアスについては、英語版wikipediaの"confirmation bias"が日本語版よりだいぶ充実しててよかった。「確証バイアス」という名称はウェイソンに由来するそうだが、似たような考え方は昔からあったということで、いろいろな古典が紹介されてる。一例として、フランシス・ベーコンの『ノヴム・オルガヌム』から引用してみる *1

人間の知性は(あるいは迎えられ信じられているという理由で、あるいは気に入ったからという理由で)一旦こうと認めたことには、これを支持しこれと合致するように、ほかの一切のことを引き寄せるものである。そしてたとい反証として働く事例の力や数がよりだいであっても、かの最初の理解にその権威が犯されずにいるためには、大きな悪意ある予断をあえてして、それらをばあるいは観察しないか、あるいは軽視するか、あるいはまた何か区別をたてて遠ざけ、かつ退けるかするのである。・・・占星術、夢占い、予言、神の賞罰その他におけるごとき、すべての迷信のやり方は同じ流儀なのであり、これらにおいてこの種の虚妄に魅せられた人々は、それらが満たされる場合の出来事には注目するが、しかし裏切る場合には、いかに頻度が大であろうとも、無視し看過するのである。 

*1:岩波文庫pp.87-88