「トリビアの泉」でこういうトリビアが紹介されていたことを知った。
アリストテレス研究者の千葉先生が出演しており、まさに身を削るような解説をされている。少し気になったので調べたところ、千葉先生が参照された箇所はおそらく『動物発生論』5巻3章だろうということが分かった。
Hence no one goes bald before the time of sexual intercourse, and at that time it is in those naturally inclined to such intercourse that baldness appears, for the brain is naturally the coldest part of the body and sexual intercourse makes men cold, being a loss of pure natural heat.*1
セックスと頭髪の関係はアリストテレス以前からも論じられていたようで、ブラックバーン『哲人たちはいかにして色欲と闘ってきたのか』によると、医学の父ヒポクラテスも同じようなことを述べたようだ(3章)。
では、アリストテレス自身ははげていたのだろうか?ネットを見てるとそういう記述が散見されるのだが、肝心の出典が分からない。とりあえず、『哲学者列伝』には、髪を短く刈り込んでいたという記述があるのを見つけた*2。