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Skinerrian's blog

論理学・哲学・科学史・社会学などに興味があるので、その方面のことを書きます。更新は不定期。

高階の述語

なにか参考になるかと思って、この本を図書館で借りてみた。軽く眺めただけだが、とんだ期待外れだった。

思考を科学する?「考える」とはどういうことか??

思考を科学する?「考える」とはどういうことか??

  

自分で考えてみました、的な体裁の本で、先行研究への目配りが貧弱。ニューラルネットに関する記述(4章)も、分量が極めて少なくほとんど参考にならなかった。言語について書かれた5章は、奇妙な文章が目につく。例えば、以下。

述語論理の基礎を確立したのはフレーゲであった … フレーゲは1階述語論理で十分と考えていたが、記述性が不十分であったために記述上の矛盾が生じた。バートランド・ラッセルがそれを指摘し、さらに高階述語を導入することによってそれが解消することを示した。p.100

フレーゲは高階論理まで考えていたし、記述性が不十分だったから矛盾が生じたとかちょっと意味が分からない。「高階述語」の用法も標準的なそれとは異なると思う。

例えば「山田は、鉄は水より軽い、と主張している」は、「鉄は水より軽い」、という文を中に含んだ表現になっている。このような表現を2階述語の表現、単に2階表現と呼んでいる。p.87

普通は、1階述語を入力にとって文を返すような表現を二階述語というのではないかと思う。例えば、量化子。