イギリスの論理学者E.J. Lemmonについてのメモ。
デイヴィドソンの論文「出来事の個体化」で、レモンとクワインによる出来事の個体化基準が紹介されている。なぜ論理学者のレモンが登場するの?と思っていたのだが、「行為文の論理形式」へのコメントで出来事の個体化基準について述べていたらしい。「行為文の論理形式」が出版されたのは1967年だが、発表は1966年に行なわれていた。そして、レモンは心臓病で1966年に亡くなっている。
また、レモンは様相論理への貢献で知られている。"KT45"みたいな表記はレモンコードと呼ばれている。それと、彼は数学の哲学者ダメットとの共著論文で様相論理S4.3について考察している。