アマンダ・セイフライド主演の映画を見てきた。『レ・ミゼラブル』では、この人あんまりパッとしてなかったと思うけど、この映画ではまずまずだったのではないだろうか。ちなみに、R18指定だけど別に大してエロい映画というわけではない。
主人公は、カトリックの厳格な家庭で育ったために、夫の家庭内暴力に抗う術を持たず、流されるままにポルノ女優になる。短期間・低予算で作られた映画が爆発的にヒットして、そのおかげで知名度が上がったことで、夫と別れることができた。70年代初頭のポルノ解禁はリベラル派によって支持されていたのに、性革命の象徴とされた『ディープ・スロート』の女優は、のちに反ポルノ運動に身を投じることになる。まったく世の中は一筋縄ではいかないものである…。
ところで、立花隆の『アメリカ性革命報告』という本をパラっと見てみたのだけど、この映画(『ディープ・スロート』)への言及は見当たらなかった。うーん、性革命の象徴と言われるくらいの映画だったのなら、言及があってもよさそうなものだが。