Skinerrian's blog

論理学・哲学・科学史・社会学などに興味があるので、その方面のことを書きます。更新は不定期。

振り返ってみる

このブログ、はじめたのは2011年の夏なのでもう2年半近く継続していることになる。グダグダながら、よくここまで続いたものだ…。ここらで少し振り返って感想を書いてみるかな。

2年前と比べてそれほど大きく変わったところはないと思うけど、あるとすれば、一つは科学史に関心が出てきたことかな。あと、大澤真幸に対する評価が変わった。開設した当初の記事では、彼の「時代診断にそれなりに納得させられてきたけれども、議論の大きな飛躍や数学の誤用は目に余ると思ってきた」みたいなことを書いたけど、今では色々な意味でもう我慢ならなくなっている。

大澤真幸といえば、朝日新聞は彼をよほど気にいっているらしく、紙上で彼の名前はわりとよく挙がる。例えば、昨年の年末の記事だとこういうのがあった。

彼の元学生が朝日新聞にいるのだろうか。正直言って、彼が文章中で挙げている山崎豊子の本を全部読んだことすら疑っている。こういう疑念を抱くのはゲスかもしれないが、根拠がないわけではない。例えば、『帝国的ナショナリズム』所収の「マルチストーリーエンディング」といったエッセイは、東浩紀の『動ポモ』だけ読んで書いたはず'*1

*1:東浩紀大澤真幸の対談「ナショナリズムゲーム的リアリズム」で、大澤は「ぼくは正直、美少女ゲームというのは全然やったことがないんだけど」と白状している。北田暁大との対談集『歴史のはじまり』p.363でも同じように白状してる。