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Skinerrian's blog

論理学・哲学・科学史・社会学などに興味があるので、その方面のことを書きます。更新は不定期。

ラッセルの自伝

 ラッセルの自伝的著作は沢山あるようだが、この本が一番分厚くて情報量が多いようだ。

ラッセル自叙伝〈第1〉1872年-1914年 (1968年)

ラッセル自叙伝〈第1〉1872年-1914年 (1968年)

 

図書館で1巻を借りて来て、正月休みにパラパラと眺めていた。

訳者もあとがきに記しているように、「普通の人には、とうてい口にすることも出来ないような恥ずかしいことでも、すこしも隠し立てすることなく、そのまま語られている」(p.298)というのが、本書の特徴であろう。例えば、思春期のときのことを振り返っている箇所(pp. 39-40)。 

 性の事実をわたくしがはじめて知るようになったのは、十二歳の時であった。…

十五歳の時、ほとんどがまんが出来ないほどの強烈な性欲を感じ始めた。意識を集中して勉強している間も、絶えずペニスの勃起に悩まされた。そうして、自慰の習慣に陥った。…

毎日、女性の身体を見たいという欲望に長時間をついやした。そうして、いつも、女中たちが着物を着ているのを、窓からちらっとでも見ようとするのが常だった。しかしながらそれはいつでも不成功に終わった。

友のジミイとわたくしは、一冬、地下室をつくって遊んだ。それは、一人が四つん這いになって這ってゆく長いトンネルと6インチ立方の一つの部屋とから成り立っていた。わたくしはいつも、一人の女中をわたくしについて来るように誘ってこの地下室へ連れていった。そこで彼女に接吻をし、抱きしめた。一度は彼女に、わたくしと一緒に一夜を過ごさないかと言った。そのとき彼女は、そんなことをするくらいならむしろ死んだ方がましだと言った。わたくしはそれを信じた。彼女はまた驚きの表情をしめして、わたくしが善良なひとだと考えていたと言った。その結果、このことはこれ以上進展しなかった。

 悪い男だ…。