大澤真幸・橋爪大三郎によるこの著書は、依然にこのブログでも言及したことがあり、amazonの一部のレビュアーから叩かれていることを記した。今更このことを繰り返すのは、次のようなサイトまで出現していることを最近知ったからだ。
ふしぎなキリスト教 @ ウィキ - 間違いだらけの「ふしぎなキリスト教」
私はキリスト教について本当に初歩的な知識(大した正当化もできないので、そもそも「知識」と呼んでいいのかどうかも疑わしいレベル)しかないので、こういうサイトについて評価することはできないのだが、チラっと眺めて思ったのは、大澤や橋爪ごときの学者を叩くのにここまで熱を上げる必要があるのかということだ。
たしかにあるかもしれない。彼の名前は、彼が京大を辞めた後でも新聞で左翼よりの知識人として普通に見かけるし、それなりに影響力はあるのだろうから、そういう人に関して王様は裸だと言うのには意義はあろう。でも個人的には、上のサイトでなされてるかなり細かい指摘(失礼!そう見えてしまうんです)を乱発しても、あまり生産的な気がしない*1。どうせ同じことをやるなら、もっと正統派な学者の仕事に対してやればいいのではないか。