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Skinerrian's blog

論理学・哲学・科学史・社会学などに興味があるので、その方面のことを書きます。更新は不定期。

Fate/stay night

鳥の詩は国歌」「クラナドは人生」「Fateは文学」みたいなフレーズを結構前に耳にしたけど、Fateはまだプレイしたことがなかった。アニメとか漫画で内容は少し知っているけど。ということで、今更ながらやってみた。もっとも、

ufotable制作で『Fate/stay night』の再アニメ化が決定! - テンプルナイツ

というニュースが最近流れたので、このゲームを今やるのは今更でもないとも言えるかも。なお、初回版でやったので、音声はなし。

感想としてはとりあえず「長い…」かなぁ。しかし、いや、よくこれだけ大掛かりな世界観を設定したとは思う。伝説上の英雄たちを現代の一か所に集めて殺し合いさせるという発想は実に厨二っぽいけど、ここまで練り上げられれば、これはもう立派な厨二。好みの話でも文体でもないけど、凄さは認めざるを得ない。

キャラクターデザインも魅力的なので、人気が出たのはよく分かるなぁ。2004年のノベルゲームとしては、エフェクトがよく工夫されていて、同じ一枚絵を上手く使いまわしたりと演出面でも素晴らしい。2006年のマブラヴオルタネイティブとかだと演出がもっと派手だけど。

主人公がなぁ…。続編のFate Zeroの主人公(切嗣)はアニメしか見てないけど本当に格好良くて。stay nightの主人公があやふやな倫理観しかないのと比べると、切嗣はガチガチの帰結主義者で、例えば、大勢の人間を助けるために個人的に大事な人が乗っている飛行機を代わりに爆破したりする(もちろん機械的にそういう選択をしてるわけじゃなくて葛藤がちゃんとある)。

脱線するけど、葛藤といえば、stay nightのキャスターはコルキスの女王メデアだけど、この女もオリジナルの悲劇では葛藤の人であった。

魂(アニマ)への態度──古代から現代まで (双書 哲学塾)

魂(アニマ)への態度──古代から現代まで (双書 哲学塾)

 

この本の「メデアは理性のゆえに狂った」という章はとても面白い。葛藤の描き方がエウリピデスとストア派のセネカで異なっており、それは両者が異なる心理学を背景としているから、というもの。

話を戻すと、Fate は色々な文学作品とか歴史的事実への暗黙のリファーを沢山含んだ作品なので、元ネタ探しをするのは楽しいと思う。例えば、「アゾット剣」というアイテムは何だろうと思ってググったらパラケルススの所持品とされていると知った。こんな感じで、元ネタをまとめたサイトはあるのかな。

Fate の二次創作は相当な量に上るはず。面白いものがたくさんあると思うけど、私好みの作品は例えば次の動画:

これはロマサガ好きにはたまらない動画。シナリオに忠実でありながらも、令呪がLPに対応してたり、アホ毛を再現してたり、麻痺のエフェクトが「きのこ」だったり、慎二がボルカノだったり…。そして、おまけのBGMが「今日の食卓」。

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