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Skinerrian's blog

論理学・哲学・科学史・社会学などに興味があるので、その方面のことを書きます。更新は不定期。

退化

ちょっとした小ネタ。ウィトゲンシュタインの『論考』では

  • senseless
  • nonsense

が区別される。トートロジーは前者、「アブラカダブラ」みたいなのが後者。要素命題に対して真理操作をしていくと、トートロジーや矛盾になることがある。例えば

  • N(p, N(p))

とか?(適当)

ラムジーの論文「事実と命題」は、このようなsenselessな命題を退化したものと呼ぶ。そして、註9では「退化」を円錐曲線における「2つの直線」とかに対して使われる用法だと説明している。翻訳では「2つの直線」となっているのだが、最初意味が分からなくて、調べてみたら、軸をすべて含む平面で円錐をぶった切ったときにできるものをニ直線と言うと書いてあった…*1幾何学とか全然知らないから、こういう華麗なる例を出されてもすぐに分からないのが悔しい。

Postscript (2014/4/16)

「事実と命題」の邦訳は二種類があるが、どちらも「記号が因果的性質をもつには」と誤訳しているのを見つけた。前後を読むと、因果的性質をもつのは信念のはずなのに、なんで記号が…と思っていたのだが。原文をみたら"casual properties"だった。