Skinerrian's blog

論理学・哲学・科学史・社会学などに興味があるので、その方面のことを書きます。更新は不定期。

成年コミックの世界(7)

こういう記事(http://turapoyo.blog.fc2.com/blog-entry-49.html)を見つけた。本当に仕事が早い人なんですねー。

赤月みゅうと氏はこれまで3冊の単行本を出してる。amazonのレビューを見ても分かるように、画力・ストーリーの双方に関して、どれも評価が高い。キーワードは、ハッピーエンド至上主義、処女厨NTR無し、独占あたりでしょうか。

個人的には、何よりも一話ごとのボリューム(たぶん平均して35ページ以上)に注目していたので*1、上の記事はそういう私の関心にぴったりとはまった。エロ漫画で重厚さは大事。そもそも、他の多くの漫画家さんは平均して一話あたり20-25ページくらいだから、10ページ以上多くかいてることになる。

それと、この人の漫画は、なんか一枚一枚の絵を眺めたくなる。ロリっぽい絵柄なのと、キャラの描き分けがたまに微妙(『少女×少女×少女』とか)という声も聴くけど。まぁあの絵は画風だよね。個人的には割と好み。

私のお勧めは『奴隷兎とアンソニー』。この本の1話とか、子供の妄想みたいな話なのに、すごいしっかりした形にまとめているのが凄い。これまで、Mujinでは世徒ゆうきの漫画が好きだったけど、超えてしまったかもしれない。それでも、二人とも早く4冊目の本を出してほしい。

奴隷兎とアンソニー (MUJIN COMICS)

奴隷兎とアンソニー (MUJIN COMICS)

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Postscript (2013/3/13)

新作「美少女クラブ」を読んでいたら、

  • ガーデン・アイリスの"秘密"は絶対。
  • ガーデン・アイリスの"共有"は絶対。
  • このクラブの"存在の秘密"は絶対。
  • 美少女クラブの存在は他言無用

とかあるわけど、『ファイト・クラブ』を連想してしまった…。「ルール1 このクラブのことを決して口外するな」とかあったと思うが。

*1:まぁ、この著者に限らず、Mujinはページ数の多い作品がけっこうあるけど。