Skinerrian's blog

論理学・哲学・科学史・社会学などに興味があるので、その方面のことを書きます。更新は不定期。

成年コミックの世界(5)

辞書とスカート (バンブー・コミックス VITAMAN SELECT)

辞書とスカート (バンブー・コミックス VITAMAN SELECT)

割と最近の『世界がケーキになる確率』もいい本ですが、なんとなくこちらの方を紹介。どちらも短編集です。それにしても、ファンシーな題名が好きなんでしょうかね。ちなみに作者は女性のようです。テキトーな感想だけど、絵は『いちご100%』の人の画風に似ているかも。あと、内容もそうだけど、「榎記」というあとがきも面白い。

私が好きなのは、アナウンサーを目指す冴えない男の話。コーチ役の女性が業を煮やしたのか、度胸をつけさせるためということで、いやらしいことをさせながら「どんな感じなのかwhat it feels like」を細かくリポートさせる、ということをやったら、見事アナウンサーになれました、と。ハッピーエンドじゃないですか。

『世界がケーキになる確率』の方だと、シスコンの話が面白かった。中には凡庸なストーリーも混じっているけれど、全般的に奇抜で面白い話が多いという印象をもつことができると思います。