全称量化子`∀’は「無限連言」とも呼ばれるように、連言と相性がよい。そのため[?]
- ∀x(Px∧Qx) ⇔ ∀xPx∧∀xQx
が成り立つことは容易に想像できる。それに対し、全称量化と選言を組み合わせる場合
- ∀xPx∨∀xQx ⇒ ∀x(Px∨Qx)
という方向しか成り立たない。例えば、量化のドメインを自然数、Pを奇数、Qを偶数と解釈すると反例ができる。自然数はすべて偶数か奇数だが、自然数は偶数だけであるわけでも、奇数だけで構成されているわけでもない。
全く話は変わるが、古典論理のトートロジーに二重否定をつけたものは直観主義でも成り立つ。したがって、排中律の否定(¬(P∨¬P))からは矛盾が導ける。それだけでなく、任意のnについて、¬∧i,n(Pi∨¬Pi)から矛盾が導かれる。つまり、排中律のinstanceを有限個の連言で繋いだものを否定すると矛盾する。では、次の式はどうだろう…。
- ¬∀x(Px∨¬Px)