Skinerrian's blog

論理学・哲学・科学史・社会学などに興味があるので、その方面のことを書きます。更新は不定期。

成年コミックの世界

読んでみると結構面白いものが見つかる成年コミックの世界。テキトーに紹介してみるテスト。

ベルベット・キス (2) (バンブーコミックス VITAMAN SELECT)

ベルベット・キス (2) (バンブーコミックス VITAMAN SELECT)

サラリーマンの主人公が、身に覚えの無い借金のカタに金持ちの女の子と<奉仕>契約(ただし性的なものを含む)を結ばされる。主人公は必死に働く営業マンだが、親の金で一日中遊んでるヒロインに気まぐれで頻繁に呼び出されて…という話。彼女からの要求は仕事に支障をきたすほどに理不尽なので、主人公は毎回のようにブチ切れ気味なのだが、「くそー、かわいいな」*1と言いながら現実を受け入れてご奉仕。エロマンガのお約束的な展開として纏めてしまうにはもったいない不条理観がかもし出されていて良い。
というわけで、ヒロインは中々のビッチキャラなのだが、私にはビッチ論を展開するだけのサブカル教養が無いのが悔しい。1巻の終わりから2巻冒頭にかけて、ヒロインはやっぱり可哀想な女の子で、根は優しいのでは?という方向にストーリーが向かいそうになるが、途中から再びドSの本領が発揮される。何というか、作者はよくわかってると思う…。3巻が楽しみである。


アンチックロマンチック 1 (ネオコミックス)

アンチックロマンチック 1 (ネオコミックス)


主人公は骨董品のアルバイト店員。ヒロインはそこの店主。客が持ち込んでくる骨董品に対して、毎回のように超解釈(=何でも性的な用途に結びつける)を施してしまうヒロインが面白い。最後は打ち切りというか、かなり投げやりなハッピーエンドになっているのが勿体ない。やや古いので当然絶版だが、有名な作家の作品なのでファンなら探してもよいかもしれない。

*1:この台詞はどこかで聞き覚えがあると思っていたのだが、『あずまんが大王』で榊さんがちよちゃんに言う台詞かな。