Skinerrian's blog

論理学・哲学・科学史・社会学などに興味があるので、その方面のことを書きます。更新は不定期。

哲学

分析哲学の新刊

最近出版された分析哲学の本を二冊購入。 松阪陽一(編)『言語哲学重要論文集』(春秋社) タイトルの通り、言語哲学の論文集。ドネランの論文が訳されているのが嬉しい。しかし、これまでにすでに日本語に訳されている論文が半分近くあるのが残念。80年代…

つつましい実証主義

柄谷行人が近著『哲学の起源』について『atプラス 思想と活動』で対談をしていて、こういうことを言ってる。 初期ギリシャ哲学というのは、資料がろくにないから、推定するほかありません。その意味では、僕のように専門的な知識を持たない者には有利なので…

厳密含意か厳密条件法か

様相論理の歴史的な解説を読むと、C.I.ルイスの名前を見かける。それで「厳密含意strict implication」という言葉を目にするのだが、私はてっきり今でもこの用語を使うのだと思っていた。でも、条件法と含意との区別を守ろうとするなら、むしろ「厳密条件法s…

ヘンペルのカラス

ここ数日、確証confirmationの概念について少し調べていたので、簡単にメモしてみる。文同士の関係としての確証関係は、演繹関係のちょうど逆であるように思える。そこで H ├ E ⇔ E confirm H. と定義することが考えられる。もっとも、単独の仮説から観察文…

supervaluation

真理関数に関連して、supervaluationismについて少し調べようと思って、一ノ瀬正樹『原因と理由の迷宮』にあたってみたが、3ページで片付けられていたので(pp.126--128)、大して参考にならなかった。というか、この本の叙述は細かく見るといろいろ問題がある…

記述理論

確定記述と不確定記述の区別は、英語のように定冠詞と不定冠詞をもつ言語なら簡単につけることができるが、日本語だと難しい。この意味で、ラッセルの記述理論(theory of descriptions)は英語の文法に影響されていると言われる。しかし、さいきん飯田隆『…

ヘレニズムの科学?

ラファエロの名画「アテネの学堂」は、哲学にも芸術にも興味ない人でも知っている。中央にプラトンとアリストテレスが配置され、それぞれ天上と地上を指差しているあの絵。サイゼリヤでよく飾ってある。[前から気になっているんだけど、何で?]「アテネの学堂…

AとO

伝統論理と現代の論理学の違いとして、主語概念の存在措定がよく指摘される。実際のところ、伝統的な三段論法の中には、存在措定なしには妥当でないものが幾つか混じっているという。要するに、全称命題「すべてのSはPである」を現代風にすると ∀x(Sx→Px) &…

幾何級数

「幾何級数」というのは、たぶん等比級数と同じことなのだが、何故こういう言い方をするのか、少し気になっていた。このサイト(幾何級数の真実)が割と分かりやすかった。人文系の人がこの言葉に出会うとすれば、たぶんマルサスの議論でしょうか。集団の個…